函南遺産のウェブサイトへようこそ。
このウェブサイトは、かんなみ仏の里美術館と伊豆半島ジオパークで活動しているガイドが訪れた函南町内の数多くの見どころを函南遺産と勝手に命名して、できるだけ多くの方に知っていただく目的で、つくりました。
地元のことをもっと知りたい方や、他地域から訪れる方の参考になれば幸いです。
自分なりですが、いくつかの切り口から、見どころを分類しています。
文化遺産
函南町での古くからの人々の営みの証として、各地区に貴重な文化遺産が数多く残されています。先人たちが守ってきた文化財を護り、次代にも伝えていきたいものです。
ジオ遺産
函南町を含む伊豆半島はユネスコ世界ジオパークのひとつに認定されています。函南町にも丹那断層公園を始めとして9つのジオサイトがあります。
産業遺産
町内に残る明治から昭和にかけて造られ、使われた建造物(使われているものも含みます)などを産業遺産として紹介します。
石造物遺産
道祖神やお地蔵さんのような石造物のほとんどは、路傍に置かれたものです。地域の人たちの手でお花やお水が供えられているものや、見過ごされているもの、移され・集められたもの、以前はあってもいつの間にかなくなってしまったもの、と様々です。
植物遺産
函南町は、箱根火山・湯河原火山・多賀火山が造りだした丘陵と狩野川からの堆積物でできた田方平野からなり、豊かな土壌に、多様な植物が育っています。 人々の生活のために、古来から開拓・開発されて都市化が進んで街並みが広がっていますが、反面、緑が減ってきているのは残念です。 それでも、箱根の南斜面に広がる山地や鎮守の森、寺社の境内などで豊かな緑が大事に守られています。
このウェブサイトでは、伊豆半島の付け根に位置する函南町の豊かな自然や文化の中から、後世に残したいものを、勝手に函南遺産と名付けて紹介します。
遺産といっても過去の人たちが残してくれたものだけではありません。地球という大きな自然が与えてくれた貴重な自然や、その上で暮らした先人たちが残してくれた有形・無形の”もの”と”こと”などを、できるだけ護って後世の人たちに伝えていきましょう。
- この地図は国土地理院の【地理院地図】を利用して、QGISのqgis2webでLeafletとして作成しました。
函南町は、静岡県の東部に位置し、熱海市と三島市の中間に位置する町です。先史時代には箱根の南西麓に広がる緩傾斜の台地に人々は暮らしはじめ、その後海面が低下することで狩野川が運んできた天城山からの土砂が埋め立てた田方平野に人々の居住は広がりました。
江戸と京都を結ぶ東海道に近く、三島と下田を結ぶ下田街道も通ることから、東西南北の交通・交流がある要衝として発展してきました。
町の東側の山間地には、箱根火山と同時期に噴火した大型火山(湯河原火山・熱海火山・宇佐美火山など)に囲まれた豊かな自然環境があります。町の中間に位置する丘陵地は、箱根火山の軽石火砕流がつくったなだらかな台地の上に畑作に適した地帯が広がります。平坦部に広がる田方平野は海抜10mていどで、水田地帯として利用されると共に、近年では人口が集中しています。
町の人口は、3万8千人程度であり、産業としては小売業とサービス業が主たるもので、多くの人は近隣または首都圏に通勤して働いています。
案内人が、定年退職後の生きがい探しの中で、第二の故郷となる函南町(出身地は富士市)のことを深く知りたくなりました。
かんなみ仏の里美術館でのガイド要請講座を受講している中で、講師の斎藤宏先生や鈴木勝彦先生他の教えを受け、図書館の地域史料だけでは得られない貴重な情報を得ました。
同時期に始めた伊豆半島ジオパークのガイド活動のなかで、函南町を含む伊豆半島の成り立ちや地層・地質などを理解できるようになりました。更に生涯学習塾で写真撮影を学習して、稚拙ながら函南町の文化財や歴史、石造物を中心として写真を撮りました。
たまたま、ホームページを作成する技術を習得したので、2011年に函南遺産のウェブサイトをつくって公開しました。
既に10年以上経過しましたが、その間に新たな知見・知識を得たものがあり、写真テクも向上したので、リニューアルすることにしました。
年齢的にも、今後の大幅リニューアルは困難となるので、これが私の遺産となると思います。
- ●函南町誌編集委員会【函南町誌(上)(中)(下)】
- ●函南町教育委員会【函南町の石造物】
- ●函南町教育委員会【函南町の文化財】
- ●函南町教育委員会【函南町 巨樹・名木ガイドブック】
- ●函南町教育委員会【町民が選んだ文化財50選】
- ●丹那地域風土記編集委員会【丹那地域風土記】
- ●平井長寿会【平井誌】
- ●上沢福寿会【上沢誌】
- ●肥田誌編纂委員会【肥田誌】
- ●世古祐三著【ふるさと函南の学習 その1、その2】
- ●田方郡町村会【北伊豆地震に学ぶ】
- ●静岡大学教授 小山真人著【伊豆の大地の物語】 静岡新聞社
ジオサイトの地質の一部については、産総研が提供する【地質図navi】を利用しています。
その他、こちらの情報源も参考にさせていただいています。
- ●伊豆日々新聞
- ●ガイド仲間、地元の人
- ●Wikipedia、他のウェブサイト
紹介する函南遺産の情報収集やウェブサイトへの記述については、下記の文献を参考にさせていただきました。素人の理解なので、正確ではない箇所が多々あると思います。
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