養徳寺墓地の裏山(ひょうたん山・御堂山)での発掘により、全長90mほどの前方後円墳らしいものが発見されました。まだ遺物が発見されていないので、年代が特定できていませんが、伊豆では最大の前方後円墳の発見となるかもしれません。
- 地域
- 平井
- 名称
- ひょうたん山古墳
- 分類
- 歴史遺産・古墳
- 住所
- 静岡県田方郡函南町平井
Information
- なし
- JR東海道線・函南(かんなみ)駅から徒歩約2Km
- なし
見どころ
-
ひょうたん山
平井の養徳寺の南にあるひょうたん山は、西麓にある不動尊にちなんで、御堂山とも呼ばれています。以前から古墳の疑いが指摘されていたようです。
-
ひょうたん山山頂付近
後円部分の頂部は、今では樹が生い茂っています。
-
葺石
ひょうたん山では、厚いローム層が堆積し、その中には三島パミス(約4万3千年前の箱根火山の軽石)も見つかっています。
古墳の大きさを推定するために、古墳の周囲6箇所でトレンチを掘り、地山を見つけて、その傾斜から原形を推測したようです。トレンチの中からは、土器などの副葬品は見つかっていませんが、敷き詰められていたと思われる葺石が見つかりました。
-
柏谷横穴群
柏谷の台地の先端の崖にあり、古墳時代後期の6世紀末から奈良時代(8世紀)にかけて使われた横穴墓が、300基以上あると考えられています。公園内の200基近い横穴墓が国の史跡に指定されています。
-
六萬部寺・経塚
経塚は仏教の経典を地中に埋め、地表に小規模の盛り土をしたものです。源頼朝が韮山蛭ヶ小島に配流中、父祖の冥福と源氏の再興を念じ自ら衆僧とともに法華経六萬部を読誦したという伝説に結びつけたとされています。柏谷の横穴群と同時代の古墳(円墳)を転用したと推測されています。
-
八重窪横穴群
大竹公民館の裏山に、箱根火山の軽石火砕流層を掘りこんで作られた33基の横穴墓が確認されています。
-
中里横穴群
日守山の北麓の中里地区の里山には、古墳時代~奈良時代の横穴墓が見つかりました。白浜層群の凝灰岩を刳り抜いて横穴墓としましたが、今では、ほとんど崩れています。
-
聖人塚
柏谷公園の西に位置する聖人塚は、小さな前方後円墳のようです。
-
NTT病院遺跡
病院の新築工事のために、該当する敷地下に埋もれていた古代の遺跡が発掘調査されました。 過去にも周辺では発掘調査が行われていますが、今回の大規模な発掘調査により、弥生時代から奈良時代に至る人々の生活や集落が形成されたことが判明しました。
-
円形周溝墓?
中心には、直径18mの周溝があり、弥生時代の円形周溝墓か古墳時代の円墳と考えられています。
-
寺尾原遺跡
湯~とぴあ函南を建設する土地で、弥生時代・古墳時代から奈良・平安時代にかけて連綿として集落が形成された複合遺跡が見つかりました。