昭和5年11月26日の午前4時02分に北伊豆地震が起こりました。地震の大きさはマグニチュード7.3 震源は丹那盆地の南方数キロメートルの地下0~5キロメートルで、震央付近での震度6の直下型の大地震でした。 当時の函南村と韮山村を中心に、静岡県では死者272名(家屋の倒壊が主因)、全壊家屋 2,165戸と、大正12年の関東大震災(375人/2298戸)に次ぐ大きな被害をもたらしました。
丹那断層公園には、当時ここにあった農家が全壊した写真が掲示されています。この農家の真ん中を断層が走り、全壊しましたが、家族は無事だったようです。
Information
- あり・無料・数台
- 公共交通機関によるアクセスなし
- あり
見どころ
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石垣の横ずれ
当時の絵葉書には、断層公園の石垣の横ずれが記録されている。
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火雷神社の横ずれ
火雷神社の古い参道(鎖で囲われている)には、石段と倒れた鳥居の間に、約1.4mの横ずれが観察できます。
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田代・下山道の横ずれ
火雷神社近くの狭い道路にも左横ずれが生じたそうです。一部は改修されているので、分かりにくいです。
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軽井沢・断層
軽井沢の源橋上流では、石垣が丹那断層に雁行した断層ずれにより崩れたままになっています。
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軽井沢上・断層ずれ
A地点近くの畑の中に断層が走り、西側が少し隆起しました。
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南江間・地震動の擦痕
北伊豆地震の際に、震源地から約8Km離れた田方平野は強い揺れに襲われました。その当時の江間小学校校庭隅に展示されていた魚雷とその台座が地震の揺れにより、すれてP波とS波を魚雷表面に記録しました。 人工物にもかかわらず、地震の動きを記録したことで国の天然記念物に指定されています。