大場・大土肥・仁田・間宮・塚本という広い範囲の水田を潤している用水ですが、いつ構築されたかは分かっていません。各地の用水路構築・新田開発の進行から類推して、室町~江戸時代にかけてと推測されています。
来光川の流れに堰を設け、分流して取水しています。
Information
- なし
- 東海道線・函南駅または伊豆箱根鉄道線・大場駅からバス利用
- なし
見どころ
-
取水口の反対側
ここが八ツ溝用水の源流といえます。
-
掛樋
八ツ溝用水路を跨いで、コンクリート製の水路があります。佐波川の水を、上沢公民館の南側の水田の用水に引いています。
-
狩穴堰
上沢公民館の前にある堰で、三筋の用水に分ける工夫です。 ここから、大場用水、八ツ溝用水と上沢用水に分けますが、上沢用水にも水が流れるように、64~65本の棒杭が打たれています。 古来より重要な堰で、杭一本の打ち増しや抜き取りは容易ではなく、たびたび水争いの問題を起こしてきました。 狭義の八ツ溝用水は、ここから始まり、八ツ溝堰までです。
-
八ツ溝堰
江戸時代には、一番堀から八番堀まで八つの堀に分けていたので、八ツ溝と言われています。
現在は、西側の二筋が間宮用水、それに各一筋の塚本用水、仁田用水、大土肥用水の五筋の用水が下流の田地を潤しています。
-
八ツ溝用水の流路